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「教室を受講した後の復帰一年目が、今までで一番楽しかった」〜受講者インタビュー 〜

こんにちは。産後セルフケアインストラクターの山本裕子です。


先日から始まったマドレボニータの産後ケア教室、受講者インタビュー。

今回は、私が担当する岐阜教室に参加してくださったゆっさんにお話を伺いました。


ゆっさんは、なんと6児の母。

今回、5年ぶりに6人目のお子さんを出産され、先日久しぶりに単発講座に参加してくださいました。


「前回の受講が楽しすぎて忘れられなくて」と嬉しそうに弾んでくださるゆっさんに、前回の受講がどれだけ衝撃的だったかをお聞きしたくて、今回インタビューをお願いしました。


ぜひゆっさんの熱い思いをお読みください。


***


Q: これまでの受講歴とそのきっかけを教えてください


2020年1月コースで、第5子の産後3ヶ月で受講しました。コロナ禍に入る直前でした。



>ゆっさんは4人目の産後まで、プログラムの存在は知っていたんですか?


全然知りませんでした。4人目を産んだ後に、児童館で初めて「産前・産後の母親サロン」で先生と初めてお会いしたんです。それまでバランスボールとか産後ケアとか全然知らなくて。その当時、実母との関係に悩んでいて、サロンでその話を聞いてもらえてすごく楽になって、その後、関係が修復できたんです。


>「そうだそうだ!お母様に素直に話してみたら?」って話したんですよね。


はい。でも結局、自分1人では言葉になかなかできなくて、妹に間に入ってもらって、3人でランチをして、その時久しぶりに母と普通に話ができました。それが自分にとってものすごく嬉しかったんです。色々な思いはあったけれど、「母と話がしたかっただけだったんだ」と自分の中でストンと腑に落ちて、そのあとはすごく楽になりました。


サロンで、それまでなぜかわからなかったイライラのカラクリが理解できて、楽になったことをきっかけに、産後のことを全然知らなかった自分に気づきました。こんなに何度も出産したのに・・・。赤ちゃんの情報は知っていたけれど、自分の気持ちがどうなるとか、それをどうしたら良いのか?ということを知らなかったことに愕然としたんです。


それで、5人目を出産した時に「自分をケアするプログラムがあるならば、今度はきちんと自分のケアをしてみたい!」と思って、参加しました。



Q: レッスンに参加して一番大きく変化したことは何ですか?


仕事に対する気持ちの変化が大きかったです。


それまでは、子育てか仕事か?と言われると、仕事の方がまだいいや・・・と思って、復帰していたんです。だけど、教室で「仕事」についてじっくり考えてみたら、「あ!自分って仕事がやりたいんだ!」と、その気持ちに気づけたことが一番大きな変化でした。


それまでも仕事が好き!という気持ちはあったけれど、一人目と二人目の産後がしんどすぎて、その場からどうにか離れたいという気持ちで復帰しちゃったんです。だから、すべてが中途半端でうまくいかなかった。ただただ逃げたかったんですよね。


>その逃げたかったという気持ちに気づいてからはどんな変化がありましたか?


自分がやりたくてやるんだ!という気持ちで、仕事に対しても前向きになれたし、子育てに対しても無理のない範囲できちんと子どもたちのことを見たいと思えました。


最初に復帰した時は、仕事に逃げていたから、遅い時間まで仕事場にいたけど、受講後の復帰では、やりたい仕事だからこそ上手に仕事も切り上げて、家にも早く帰れるようにと、前向きに取り組めるようになったんです。


また、復帰する前に、パートナーと母に「今度は逃げるとかじゃなくて、仕事をしたいから働きたい。自分に向き合っていると自分には仕事が必要だと気づいたから働きたい」ということを話したら、「そういうことならやればいいんじゃない。応援するよ」と言ってもらえたんです。それを子どもたちにも伝えて復帰したので、みんなが協力的だったんです。


>わー、それは嬉しいですね!そして、それってすごく大事なところですよね。どんな気持ちで復職するかを伝えることって。


そうですね、これまでは自分だけで勝手に決めて復帰して、自分だけが大変だと感じ、家族にもあたっていたと思うので。だから、教室を受講した後の復帰した一年目が、今までで一番楽しかったんです。



>全然違いますよね、復職前に自分の気持ちを確認できたか。そしてそれを伝えられたかって。



そして、職場の同僚にも伝えたんです。「早く帰って子どもたちとの時間も大切にしたいから」という気持ちと合わせて、どういう風に働きたいかを具体的に伝えたことで、「こういうサポートはできるから」とか「夜の会議は自分が出るから、昼の部分は助けてね」と同僚も言ってくれて、早く帰れるようにもなりました。今までで一番充実していた日々でした。


>まさに、自分の気持ちを言葉にすることで周りも変わってくるということを体感したんですね!


その後は、転勤もあって、人間関係も一から立て直し中なので、試行錯誤しています。


ただ、早く帰りたい気持ちはあったので、それまでは120くらいまでやらないとダメって思っていたけれど、それを70とか80くらいまででよし!と思ってやってみようと思えるようになりました。


また、異動後は、特別支援のクラスの担当になったんですが、子どもとも密だけど、保護者とも密なので、保護者の方に、自分のことを話すようになったんです。私が用事で休むことになっても、理解してもらえることが増えて。それまでは保護者に自分のことを話すことはなかったんですが、保護者のことをその子を育てるパートナーと思えるようになって、話してみようかなと思うようになりました。


>保護者を子育てしていくパートナーと思えた!と思えるなんて素敵!!

>どの人間関係においても、自分の思いを伝えるって大事なんですよね。


そうですねー。それまでは自分のことを隠していたんです。プライベートのことだし、話さなくても良いと思っていたんですよね。


>仕事においても対話が大きな意味を持っているんですね。


そうそう!話した方が分かり合えるというのがわかったんです。

受講後に復帰した一年目の楽しさが、受講前の復帰と全然違ったことがとにかく大きかったです。





Q: 教室のプログラム内容はいかがでしたか?


エクササイズとワーク、両方ないといけないなと思いました。


最初は動けない自分がいたので、バランスボールをやりたいなと思っていたんです。だけどワークをやってみて、自分の気持ちが見えてきて「あ、これは両方ないといけないな」と思えました。


バランスボールでは、自分の動けなさ加減が、すごく楽しかったんです。それが辛かったというよりも、面白くなっちゃった!でも、3回目からリズムに乗れるようになって、ちょっとできた!と感じられるようになったりました。

  


>ワークを最初にやってみての印象はどうでした?


3つのテーマ【人生・仕事・パートナーシップ】で聞かれて、「え?何話せばいいの」って思いました。そんなこと聞かれたことないな」って。子どものことしか聞かれたことないしと戸惑いました。「時間もらっても、そんなに話すことないかも」って。



>そこで拒否反応は出なかった?思考は停止しなかったですか?


話すのは好きなので、自分の話がしたかったんだと思います。

それに、子どもの話をしなくていいんだーって新鮮でもありました。児童館とか行っても、子どもの話しか聞かれないから。



Q: 受講後、身体の不調は改善されましたか?


受講するまで「なんとなくしんどい」というのはあったと思うけれど、その自覚はなくて、全体的に重く感じていました。だけど、それが軽くなって、受講後は体を動かそう!という気持ちになりました。


その後コロナ禍になって、公園がすべて閉鎖したので、子どもたちとみんなで散歩しに行くようになりました。それまでは全然動こうと思わなかったんですけどね。



Q: 受講後、精神状態について変化はありましたか?


気持ち的にはすごく軽くなって、今は育児を楽しめばいいんだなと思えるようになりました。前は育児が良いのか?仕事の方がいいか?どっちがマシだ?とばかり考えていたから。


コロナ禍があったから余計にそう思うのかもだけど、以前は自分1人でやっていたことを、子どもと一緒に何かやろうと思えるようになりました。



Q: 受講後、パートナーとの関係に変化はありましたか?


受講するまでは「自分ばっかり大変!なんで自分ばかり仕事か育児かを選ばなきゃいけないんだろう」とパートナーに対してもイライラしていたけれど、パートナーの大変さも理解して、お互いにお互いができることをやっているな、一緒に大変なところを乗り越えているんだと感じられるようになりました。


とはいえ、受講前は、関係が悪いわけでは無く、わりと良い関係ではあったけれど、ほとんど自分の思いは伝えていなかったんです。言わなくてもわかるだろう!とわざわざ伝えることはなかった。だけど、受講後は「○○したい」というのを伝えられるようになりました。



>それでは、最後に産後女性へメッセージを!


お金はかかるかもしれないけれど、自分を大事にしないと、その後の子育て、仕事、人生を楽しめないと思います。自分の気持ちと向き合えたことが大きくて、その後もその気持ちを大事にしながら生活することができたから、ぜひ受講してほしい!と思います。


あの受講がなかったら、また楽な方に逃げるだけだったと思います。でもそれじゃきっと、楽しくなかったんじゃないかなと思います。


***


産後にじっくりと立ち止まって、自分の気持ちに向き合うこと。そこで見つけた思いを周りの人に伝えながら、環境を作り上げていく大切さを体現してくださったエピソードでした。


「産後も、復職も楽しい」と思える人を1人でも増やしていきたいと思いながら活動している私としても、今回のゆっさんの言葉にとてもとても勇気づけられました。


ゆっさん、改めて、インタビューに答えてくださりありがとうございました。


▶︎ゆっさんが参加してくださった「産後ケア教室」の詳細はこちらからご覧ください。

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