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【聴覚障がいがある受講者の声】「産後ケアバトン制度利用は、自分が自分を大切にできるようになるための第一歩」

更新日:7月23日

こんにちは、産後セルフケアインストラクターの永野間かおりです。


マドレボニータでは、子育てに人一倍体力を要するサポートが必要な産後女性たちを対象に、「産後ケアバトン制度(受講料全額補助と介助ボランティアの手配など)」を実施しています。


今回は本制度を利用して、産前・産後のセルフケアオンライン教室に参加されたEさんの受講後アンケートをご本人の了承を得てご紹介いたします。

Eさん、紹介のご快諾をいただきありがとうございました。



▼Eさんの産後ケアバトン制度受講後アンケート回答はここから▼


Q.『産後ケアバトン制度』を知ったきっかけは何ですか?


  • インストラクターから直接聞いた


※Eさんは公式サイトお問い合わせフォームより、「耳が聞こえないのですが、オンライン教室の対話はどのようなものでしょうか…?」とお問い合わせくださり、相談を進める中でこちらから産後ケアバトン制度利用をご提案しました。



Q.教室のプログラム内容はいかがでしたか?


  • たいへんよかった


Q.教室に参加してよかったことを教えてください


  • 自宅にいながらも、気持ちも体もリフレッシュできたこと



Q.インストラクターはどんな印象でしたか?


  • 耳が聞こえないので受講を躊躇っていたところに、声をかけてくださいました。受講中も「チャットで打ってね」などと気にかけてくださり、参加しやすかったです。


Q.受講されて、「ここがもっと改善されるとよい」と感じたことがありましたら教えてください。


  • 耳が聞こえないのでズームの字幕機能を見ながら受講しました。 字幕はPCの下の方に表示されるため、寝ながらのポーズだと字幕がうまく見れないときがありました。事前にコツを教えてくださってからだともっとスムーズにいくと感じました。(ラインや始まる前にも教えてくださいました)


Q.他のものではなく、マドレボニータの教室へ参加した決め手を教えてください


  • オンラインだったので。



Q.メッセージ


  • (産後ケアバトン)制度を使うことは甘えではないか、という発想をされる方もいるのではと思います。ですが、「まずは自分が自分を大切にできるようになるための第一歩」として捉えれば、見方も変わるのではないでしょうか。


  • また、産休中やワンオペの方はさみしい思いをしていると思うので、外出しづらくても(オンライン教室では)コミュニケーションがとれておすすめです!


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Eさん、受講後アンケートへのご回答をありがとうございました。


「産後ケアバトン制度利用前に申し訳なさを感じた…」という声は、これまでも実際に寄せられてきました。


ですがEさんが書かれているように、「まずは自分が自分を大切にできるようになるための第一歩」と捉えてみると、申し訳なさよりも、「私も赤ちゃん・家族も、周囲も大切に…」と視野が広がり、産後ケアに取り組むことをポジティブに認識できます。


 また、「自分を大切にする」という姿勢をもつことで、疲れたら無理せず休んだり、周囲を信頼して助けを求めたり委ねる…という、子育てに必要な受援力の発揮、すなわち周囲とのコミュニケーションにもつながるのではないでしょうか…?


 Eさんのやわらかく新たな視点を示すポジティブな提案で、「私も産後ケアバトン制度を利用してみようかな…」と背中を押される産後女性も、きっと出てくるのでは…と期待しています。


Eさん、ありがとうございました!





マドレボニータでは産後ケアバトン制度の利用対象者のかたを下記のように設定しています。


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産後ケアバトン制度をご利用いただける方


以下の場合、お子さまが3歳の誕生日を迎える日まで受講料を全額補助いたします。

  • ひとり親

  • 多胎児の母(必要に応じ「介助ボランティア」のご手配をいたします。)

  • 障がいのある児の母

  • 出生〜生後180日の間に連続21日以上入院中または入院した児の母


以下の場合、お子さまが1歳の誕生日を迎える日まで受講料を全額補助いたします。

  • 妊娠22週以降、出産までに連続45日以上入院した母

  • 10代の母

  • 早産児・低出生体重児の母(【34週未満で出産】または【出生体重2000g未満】


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ですが、今回のEさんのようにご自身の障がいなどの事由で産後ケアバトン制度を利用いただくケースもございます。それは産後ケアに取り組んで欲しいから…、だけではありません。





 産後ケアバトン制度は、NPO法人マドレボニータが2011年からはじめた「手づくりの公(公的制度)」です。



 市民活動の中から生まれた手づくりの制度だからこそ、実際に産後ケアバトン制度を利用したさまざまな事由や環境にあるみなさんの気づきや、「もっとこういう準備やサポートがあれば、より教室受講しやすいのでは…?」という具体的なリクエストやフィードバックも寄せていただきたい。


そうした産後女性やそのご家族の声をもとに一緒に、この産後ケアバトン制度をよりよいものに磨き上げ、産後ケアバトン制度もより多くの方に利用いただき、産後ケアプログラムを届けていきたい。そう願っています。





 今回のEさんの 産前・産後のセルフケアオンライン教室 受講でも、ZOOMの字幕機能やチャット、LINEのオープンチャットグループでの全体連絡などをフル活用して実施しましたが、「字幕機能の表示の位置」にもっと確認と工夫が必要だったことを教えていただきました。Eさん、きちんとお知らせくださってありがとうございました…!


Eさんのリクエストのおかげで今後、もし聴覚障がいがある方が受講される場合は、この点も考慮しながら、ご参加者がより安心・集中して教室プログラムに取り組めるようにレッスンを実施していきます。


またこのEさんの受講に関しては、マドレボニータの月例報告会でもインストラクター・スタッフ全員で共有しています。



 この記事を読んで、産後ケアバトン制度対象に該当する方や、事由に類する方は、ぜひ制度を利用して教室をご受講ください。



また、周りに産後ケアバトン制度の利用対象となる方がいらしたら、ぜひ「産後ケアで元気になっておいで」「自分を大切にできる教室ですよ」とご紹介いただけるよう、よろしくお願いします!



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